角秀一ダイアリー

明けましておめでとうございます

今年もラジオから元気を送ります!

元気って何かな。頑張っていることに出会えることかな。人の喜びに出会えることかな。2020年の東京オリンピックに向けて日本が元気に、山陰が元気に、町が元気になればいいですよね。そんな本に出会いました。最後に紹介します。

紅白歌合戦の「あまちゃんコーナー」には僕も感動しました。クドカンには東京オリンピック開会式のプロデュースをして欲しいですよ。”絆”や”平和”といったメッセージを感動的に表現できるのは彼しかいないのではないかな。世界の人々に発信して欲しいな。切に希望します。

 

≪角秀一の読まずに死ねるかのコーナーその56≫

【限界集落株式会社/黒野伸一著/小学館文庫】☆☆☆☆ 

過疎化・高齢化で存続が危ぶまれるある村にIT企業を辞めた男がUターンしてくる。地元住民と就農希望の都会の若者や行政職員達が軋轢を通して「農業」を立て直していく物語。町興しをテーマにした小説は多々あるが、この作品は人々の絆をかくも温かく描ききっていて、ありきたりな町興しや単純な人間関係ではない。農業は難しい産業であり、産業振興は簡単なことではない。それでも奮闘する登場人物には勇気づけられるし、感動もする。「あまちゃん」のような社会が存在しているのだ。もちろんハッピーエンドが待っているが、そこに向かうにはまさに必死の努力が存在する。涙が出るほど感動的なのだ。