角秀一ダイアリー

マーブルキッズ

最近出かけたライブは全部思いで深いステージでした。

久保田利伸さん(島根県民会館)の「missing」に心をなごませ、

ファンキー加藤さん(米子BIGSHIP)の「ちっぽけな勇気」に心を躍らせ、

なんと贅沢な時間を過ごせたことか。

そんな中、忘れられないライブが倉吉であったマーブルキッズです。

結成から間もなく30年。出会ったときは彼女たちは高校生でした。

5年前に復活ライブをして、今回またまたステージに立ってくれました。

昔と変わらない演奏と歌声に時代を引き戻された時間でした。

当時リリースしたアルバムを今回2曲追加したリマスタリングアルバムとして完成させました。

高音質でよみがえるマーブルキッズの作品群。また宝物がひとつ増えました。

 

≪角秀一の読まずに死ねるかのコーナーその62≫

【サラバ!上巻下巻/西加奈子著/小学館】☆☆☆☆

1977年、イランで生まれた日本人男性の0歳から37歳までの半生を描いた一冊。

親の転勤でエジプト、大阪、東京と大移動の生活が続く中、

父、母、姉との関係がしっかりと描写されています。

彼の成長物語でありながら、家族の物語でもあります。

特に下巻の展開は息が詰まるほど生きることへの苦しさがにじみ出ています。

現代の「北の国から」ともいえるでしょう。