角秀一ダイアリー

007

シリーズ最高の興行収入を記録するなど話題を呼んでいる『007』シリーズ最新作『007 スカイフォール』。公開初日に早速観てきました。
はっきり言って・・・最高に面白い!2時間30分があっという間。超弩級のアクションシーンも全編散りばめられていて飽きないですよ。

特に今回は映像が綺麗です。風景描写にこだわるのがサム・メンデス監督らしい。007役は歴代ショーン・コネリーもロジャー・ムーアもピアーズ・ブロスナンもいいですが、ダニエル・グレイグの人間臭さも好きですね。

おすすめ映画なのでぜひ観てください!

 

≪角秀一の読まずに死ねるかのコーナーその49≫

【神様のカルテ3/夏川草介/小学館】☆☆☆☆

今年も読みました。信州にある24時間365日対応の病院で働く内科医、イチト君の頑張り。

今回は赴任してきた女医さんとの攻防、恩師との別れを縦軸に。そして彼を支えるハルさんや下宿のみなさんとの交流を横軸に更に心温まるストーリーが紡がれていきます。信州の景色の移ろいが見事に表現されているのも好感が持てます。

 

≪角秀一の読まずに死ねるかのコーナーその50≫

【光圀伝/冲方 丁/角川書店】☆☆☆☆

著者がヒット作『天地明察』に次いで放つ時代小説は水戸光圀の生涯。黄門様はどんな青春時代を過ごしたのかとおもいきや、破天荒なお兄ちゃんだったんですよ。その彼が何故この世に歴史が必要なのかを問い続け、生涯をかけて「大日本史」の編纂という大事業を何遂げます。孤独感と戦いながら邁進する水戸光圀の生き様に大感動させられました。

 

≪角秀一の読まずに死ねるかのコーナーその51≫

【獣の奏者~王獣編/上橋菜穂子/講談社文庫】☆☆☆☆

このシリーズにはまってしまいました。王獣編では凶暴な猛獣が次第に主人公の少女エリンに心を開き、国の危機を脱していく物語です。エリンの健気にも強い意志で進む姿に元気づけられます。広い世代に読んで欲しい一冊ですね。心を浄化してくれる日本ファンタジー界の金字塔です。

 

≪角秀一の読まずに死ねるかのコーナーその52≫

【嵐のピクニック/本谷有希子/講談社】☆☆☆

なんだこの本?今女性の間で話題になっているそうです。妄想を本にした?ような短編集です。ボディビルにのめりこむ主婦やカーテンの膨らみが気になって仕方ない主婦など、ホラーではないのに怖さを感じます。コメディではないのに笑ってしまいます。とにかく不思議な小説でした。