角秀一ダイアリー

夏の終わり

来週の予想最高気温が一度また一度と下がっています。
グラフはゆっくりと右肩下がり。一度傾いた傾斜はその速度を上げ、急速に季節は変わっていきます。その坂をたくさんの夏の思い出を映したビー球が転がっていくように、夏の終わりを迎えました。

ビー玉遊びを思い出しました。
庭にいくつもの穴をあけ、友達同士でよく遊んだものです。相手のビー玉を弾きながら、どちらが早く全ての穴に入れることができるか。ゴルフとカーリングを一緒にしたようなルールでした。
ビー玉のビーとはビードロのこと。ポルトガル語でガラスを意味します。縁日では涼やかな光を帯び、模様の入ったビー玉がきれいでした。

夏の終わり。スタジオのある松江市では、今日、武内神社のお祭りです。

≪角秀一の読まずに死ねるかのコーナーその48≫
【獣の奏者(1)闘蛇編/上橋菜穂子著/】☆☆☆☆
高校生にぜひ読んで欲しい本です。
シリーズ総セールス130万部を誇る日本ファンタジー界最高峰に君臨する傑作。「精霊の守り人」も面白かったのですが、この作品も学生から大人までのめり込むことができる物語です。
獣ノ医術師の母と暮らす少女エリン。ある日、獣である闘蛇が何頭も死に、その責任を問われた母は処刑されてしまいます。孤児となったエリンはやがて、王国の運命を左右する立場に立たされることになります。
地上で繰り広げられるスター・ウォーズのような人間と獣たちの戦い。母の愛を一身に受けて育ったエレンの聡明さと勇気。読んでいて、たまらなく彼女を応援したくなるのです。続編が楽しみです。