角秀一ダイアリー

街角発見

「カット ○○○円。
 シャンプー ○○○円。
 ワイルドだろー」

おしゃれな美容室の前に置かれた小さな黒板に書かれていました。
スギちゃんのフレーズ(言葉の最後を上げる)のが全国の幼稚園で流行っているようです。他は会社のおじさん連中が使っていると聞きました。
でもこの言葉、お店のちょっとした使い方がさらりとしていて、逆に笑ってしまいました。

≪角秀一の読まずに死ねるかのコーナーその44≫
【贖罪の奏鳴曲(ソナタ)/中山七里著/講談社】☆☆☆
弁護士の御子柴礼司は、ある晩、雑誌記者の死体を遺棄。警察は御子柴に辿りつき事情を聴くが、彼には鉄壁のアリバイがあった。
という前半部分から、この物語は読者をミスリードしていきながら最後にドンデン返し。畳みかけて最後の最後にさらなるドンデン返し。中盤の人間模様が少ししつこいのですが、構成も人物描写も納得できました。
今まで読んだミステリー小説の中で大ドンデン返しの傑作だったのは「イニシエーション・ラブ/乾くるみ」「葉桜の季節に君を想うということ/歌野昌牛」「燃える地の果てに/逢坂剛」の3冊。最後の最後に本を投げてしまったこともありました。自分もぶっとび状態になります。