角秀一ダイアリー

タスキをつないで

12月。師も走る。宅配便のお兄さんも一生懸命走っていました。大忙しですね。ぶつかりそうになったよ。
走ると言えば駅伝好きの僕にとって、これからの3週間は大注目です。

まずは、18日。今年から舞台を杜の都仙台に移して行われる「実業団女子駅伝」。天満屋・豊田自動織機・第一生命の3強の争いですが、マラソンではありえない日本の女子トップアスリートが集結した夢の顔合わせが繰り広げられます。豊田自動織機には鳥取県由良育英出身の山根麻美選手が所属。デンソーには出雲商業出身の杉原加代選手が所属。第一生命は監督が鳥取市出身の山下佐知子さんです。

25日は京都都大路を駆け抜ける「全国高校駅伝」。男子は島根が出雲工業、鳥取が鳥取城北。女子は島根が平田、鳥取が中央育英。未来のオリンピック選手を生み出すこの大会。韋駄天達が毎回ドラマを見せてくれますね。花の一区は誰が飛び込んで来るのでしょうか。

元旦は男子実業団駅伝。市民ランナーにお株を奪われている男子長距離界は新たなヒーローを求めています。

そして2日3日は箱根駅伝。新・山の神、東洋大学・柏原最後の峠超えは必見です。対する早稲田は誰を充ててくるんでしょうか!

陸上トラックで最も世界と戦える実力を持つ日本の長距離陣。その原点は駅伝。ストイックな闘いに今年も心を打たせていただきましょう。

≪角秀一の読まずに死ねるかのコーナーその37≫
【遺体~震災、津波の果てに~/石川光太著/新潮社】☆☆☆☆
哀しみの2011年が終わろうとしています。東日本大震災の被災地で何が起きていたかは想像を絶するものでした。この本は、3月11日死者行方不明者1100人を出した釜石市での遺体安置所の物語です。
医師、歯科医、消防団員、自衛隊員、住職、葬儀会社、自治会。無数に並べられた遺体の前で、それぞれの人々が何を思い、どんな行動を起こしたのか。極限状態の中での壮絶なルポルタージュです。