角秀一ダイアリー

光を求めて

こんな今だからこそ求められていること。
音楽・スポーツをはじめ日本中で様々な復興支援が湧き起こっていますね。
テレビから伝えられる映像は余りにも悲しく、この一か月、子供たちの瞳から入った情報はどれだけ心に影を落としていることでしょうか。
復興への一歩は私達大人が前向きに動き出すこと。
特に西日本に住む私達が消費行動を高めることで日本経済を支え、一日も早い被災地の復興へとつながっていきます。

さあ春の観光シーズンを迎えました。
ぜひ多くの観光スポットに出かけて欲しいと思います。
「観光」という言葉の語源は、古代中国の四書五経の中の「易経」に書かれていて、「国の光を観る」ということに由来します。
春の光を浴びた観光スポット。延いては子供たちの未来を照らす国の光にもなります。

≪角秀一の読まずに死ねるかのコーナーその25≫
【謎解きはディナーのあとで/東川篤哉/小学館】☆☆☆
今年の「本屋大賞」が発表されました。全国の書店員が投票で決める注目の賞レースです。激戦の末、この作品が大賞に輝きました。下馬評通りの受賞です。
2時間ほどで読めちゃうミステリー短編集でした。主人公は国立署の新米警部である宝生麗子。正体は、いくつもの企業を擁する世界的に有名な「宝生グループ」宝生家のお嬢様。その彼女のお抱え運転手兼執事が本当はプロの探偵か野球選手になりたかったという影山。この二人が事件の核心に迫っていきます。
赤川次郎の小説のような謎解きで楽しめます。なんといってもこの小説の楽しさは宝生麗子のセリフ。絶妙の掛け合いと抜群のお笑いセンス。早くもドラマ化決定なんだそうです。ただし、何も残らない一冊でした。以前紹介した今回2位の「ふがいない僕は空を見た」が書店員の心を捉えたことがうれしかった。