角秀一ダイアリー

牛丼

学生時代よく通った吉野家。山陰にまだ出店していなかった頃は東京に出かける度に懐かしの味を求めていました。「キッチン・キッチン・ファーストキッチン・珈琲園・珈琲野郎・珈琲大使館・・・吉野家もあるでよ!」所属していたアナウンスサークルで叩き込んだ学生街店名完全記憶ゲーム。最後にはやはり吉野家で締めます。
いつかこの味を真似てみたい。そう思いながら実現できなかった牛丼を遂に最近完成させました。
ダシダーという韓国の牛肉コンソメを知り、早速挑戦してみたら、なんとアノ味が出たのです!!
しばらく病みつきになりそうです。

≪角秀一の読まずに死ねるかのコーナーその24≫
【永遠の0(ゼロ)/百田尚樹/講談社】☆☆☆☆☆
前回紹介した「錨を上げよ」の著者の代表作がこの物語です。日本軍敗色濃厚な中、特攻隊となって散った宮部久蔵。「生きて帰る」という妻との約束にこだわり続けた男は、なぜ特攻を志願したのか?彼の二人の孫が元戦友たちの証言から祖父の生き様を探し求めていきます。玉砕した多くの若者たち。なぜ若い命は戦争で奪われてしまったのか。そこにある多くの過ち。ここまで詳しく特攻隊を描いた作品はあまりなかった気がします。しかしこの本の本当のテーマは「妻との約束」。生きたかったのです。妻を思い、母を思い、子供を思い、あの戦争では多くの若者たちが生きたかったです。平和な現代を生きる僕等に痛烈なメッセージを送る名作でした。