角秀一ダイアリー

息を飲む

桜は人を狂わせ、もみじは人を黙らせる。
紅葉は今街を染め上げています。
天気がよかったので近くの公園を歩いてみました。
ここには多くの広葉樹があって、秋になると鮮やかな散策コースになります。
サイモン&ガーファンクルが聴きたくなりますよ。
画像は黄色というよりも、陽を浴びるとレモン色に輝くイチョウです。その先に深紅の楓の木があって、その対比が美しいです。
僕の最初に好きになった曲は「もみじ」です。
小学校1年生の時に隣の席の子がいつも歌っていた曲で、メロディを感じ取った瞬間でした。

≪角秀一の読まずに死ねるかのコーナーその⑳≫
【蒲生邸事件/宮部みゆき/文芸春秋】☆超絶賛☆
大学受験に失敗し、予備校の試験を受けに上京をした孝志。ところが泊まっていたホテルで火災に遭います。 危うく焼死するところを、同宿していた謎の中年男に救い出されます。その男はタイムトラベルができる時間旅行者だったのです。火の手で退路を断たれ、昭和11年2月26日にタイムスリップします。
たどり着いた先、雪の降りしきる帝都では、まさに2.26事件が起きようとしています。蒲生邸では蒲生大将が自決し、三宅坂一帯は叛乱軍に占拠されていました。
多くの宮部作品を読みましたが、この作品は一番のオススメです。特に最後の浅草雷門のシーンはすべての男性に読んで欲しいのです。