角秀一ダイアリー

本屋大賞

7回目を迎える「本屋大賞」が先日発表されました。
これは全国の本屋さんが、ぜひ読んで欲しい作品を投票し、集計したものです。
今や直木賞と並び、受賞作品は売れに売れています。
去年は「告白」でした。一昨年は「ゴールデンスランバー」。過去には「博士の愛した数式」「夜のピクニック」「東京タワー」「一瞬の風になれ」と、その後映画になる原作が並びます。大賞にならなくてもノミネート作品には「のぼうの城」「八日目の蝉」「鴨川ホルモー」「容疑者Xの献身」「明日の記憶」「クライマーズハイ」など、本当に素晴らしい作品が選ばれています。今年は「天地明察」!まさかの時代小説でした。何かおもしろい本を読みたい方は本屋大賞のホームページをご覧になって、参考にしてみてください。はずれがないのがいいんですよ。

≪角秀一の読まずに死ねるかのコーナーその⑯≫
【神様のカルテ/夏川草介/小学館】☆☆☆☆☆
今年の本屋大賞で2位となった作品です。この場合1位じゃなくてもいいんです。蓮舫さん。
神の手を持つ医者はいなくても、この病院では奇蹟が起きる。夏目漱石を敬愛し、ハルさんを愛する青年は、信州にある「24時間、365日対応」の病院で、今日も勤務中。一人の青年医師と彼をとりまく医師、看護師、患者、家族、同じアパートに住む住人達との交流が個性的な文体で綴られています。お年寄りとの会話や妻との会話に心が揺れてしまいました。ここ数年では最も感動できる本の一冊になりました。