角秀一ダイアリー

高校野球

引き分け再試合となった今年の甲子園は早稲田実業が初優勝を飾りました。プロ野球低迷と呼ばれて久しい昨今、今年の高校野球は私達に新鮮な感動を与えてくれましたね。去年の夏、控え投手としてマウンドに立った田中将大投手は銀縁メガネの純朴な高校生でしたが、今年の彼は周囲の持ち上げるような声にも達観した表情で、ずっと大人っぽく見えました。荒木大輔超えを果たした早実の斎藤投手と共に未来のプロ野球を背負っていくのでしょう。30年後は一方がチーム監督、一方が解説者なんていう構図もあるかも知れません。一番の三谷君なんか解説者としていいキャラしてると思いますが。幼い頃は高校球児は偉大なお兄さんでした。それがいつのまにか年下になり、それがショックだった記憶があります。でもその親の年を越してしまったような・・。ま、いいか。一昨年、初優勝を遂げた駒大苫小牧ナインを乗せた飛行機の中で「乗客の皆様にお知らせします。今、真紅の大優勝旗も津軽海峡を越えました。」との機長アナウンス。明日はどんな言葉が海峡越えで流れるのでしょうか。
≪角秀一の読まずに死ねるかのコーナー①≫
【ガール/奥田英朗著/講談社】去年「空中ブランコ」で直木賞を受賞した著者の新作です。それぞれ30代OLを主人公にした5つの作品集です。中間管理職、子育て、結婚といった働く女性の悩みをベースにしていながら、読者になんとも元気を与えてくれる作品なのです。☆☆☆