11月2日 ~海士町役場、巡の環&隠岐の島町観光協会~
まちあるき | 2013年11月2日
今週のしまねGO!LAND!!いかがでしたか?
今週番組でお伝えしたのは
巡の環 & 隠岐の島町観光協会 でした。
◆◆◇◇◆◇ 巡の環 ◇◆◇◇◆◆
今回私ゆうは、隠岐の島諸島 中ノ島に位置する海士町に行ってきました☆
海がとってもきれいな海士町でお話しを伺ったのは、
株式会社 巡の環(めぐりのわ)代表の
阿部裕志さんです(^-^)
笑顔がとっても素敵な阿部さん(^-^)
阿部さんのお話しを伺えて、本当に良かったです!阿部さん、ありがとうございました(^-^)
今回阿部さんにお話しを伺うにあたり
阿部さんや、阿部さんが代表を務める巡の環に関する資料を読み、インタビューのシナリオを作っていた私・・。
沢山の資料の中には、阿部さんの素晴らしい経歴がズラリ・・
阿部さんはあまり言いたがらないかもしれませんが(笑)、
例えば、京都大学大学院卒業だということ
卒業後は大企業に入社、入社早々新規プロジェクトに加わったこと・・
(小さめに書いておきます(笑))
誰もがうらやむような経歴をお持ちの阿部さんへの
私の作ったインタビューのシナリオは、今までの阿部さんの経歴にスポットをあてた内容だったんです。
ですが!!ですが!!
やめちゃいました♪(笑)
取材当日、船が着く港までお出迎えにきてくれた阿部さんと
お昼ご飯をご一緒させていただいたんです。
その時に伺った
これまでの阿部さんのお話や、今の想い、これからの想い。
素晴らしい経歴をお持ちの阿部さんが、変にカッコつけたり、きれいごとを並べたりせず
ただただ自分の想いを初対面の私にお話してくださった阿部さん。
もう、阿部さんの人柄に完全ノックアウトです(笑)
阿部さんが伝えたいことって、自分の経歴を羅列するだけのことなんかでは全然なかったんです。
毎年、一年の目標を決めているんです、とおっしゃっていた阿部さん。
「今年の目標は、‘挑戦’なんですよ(^-^)」
と、笑顔でおっしゃってくれたので、二人で、「やっちゃいますか~♪」と
シナリオなしでインタビューさせていただきました☆
そんなとっても素敵な阿部さんに今回お話を伺ったのは、
まずは巡の環についてです。
巡の環とは・・・
愛媛出身の阿部さんが、4回目の訪島で移住を決め
2008年に設立された会社です。
海士町という小さな島まるごとが、様々な課題を解決し
これからの持続可能な社会のモデルとなるお手伝いをして、それから海士町に学校を作って
島外から海士町にきて、そのモデルから学んだ人が全国で活躍する夢を描いています。
事業としては
①海士町がモデルとなるための地域づくり事業
②海士町から学ぶ教育事業
③学びを伝えるメディア事業
この3つが軸になっています。
特に巡の環が力を入れておられるのは、②の教育事業として行っている研修事業です。
企業や自治体、大学からの研究者を招いて島でフィールド体験を通し
海士町という島をまるごと‘学びの場’という商品として売っているわけなんです。
「ここ海士町には本当にたくさんの魅力があるんですよ。」と何度もおっしゃっていた阿部さん(^-^)
③のメディア事業では、この大自然の恵みである海士町の特産品を販売する
海士webデパートを運営されています。
インターネット上で通販を行ったり、東京・京都・石見の料亭へ卸売業を行っているんです。
そこで阿部さんの深い言葉がとっても響きました!
「想いの足し算」
阿部さんが目指す流通のかたちが「想いの足し算」なんです。
みなさん!既存の流通を思い出してみてください!
例えば、今日食べたご飯、野菜、魚・・
作った方の、加工した方の顔が浮かびましたか?
そんなこと考えもしないのが残念ながらよくある‘普通のこと’になっていますよね。
きっと今日何も考えず食べたすべてのものには
生産者さんの想い、加工する方の想い、流通業者さんの想い、お店の想い・・・
色んな方のいろんな想いが重なっているはずなんですよね。
それなのに私たちに届いた時点では、その想いが低くなった状態になっていますよね。
生産者 + 加工業者 + 流通業者 + 店 + メディア
「一人一人の想いが足された状態のものを食べることで
その足された想いも受け取って、幸せだと思える。」
それこそが阿部さんの目指す流通です。
なんて素敵な話でしょう・・・。もう私、本当に感動してしまいました(/_;)
そんな私に、やっぱり笑顔で連れてってくださったところは・・・
CAS凍結センターです!
阿部さんの想いの足し算の話にとっても感動した私に、まさに想いが足されている
その生産、加工を見せてくださいました!!
まずはCASの説明を・・。
海士町が第3セクターふるさと海士を立ち上げて導入した冷凍技術のことで
CASとは、セルアライブシステムの略です。
これが、すごいんです!
冷凍は冷凍でも、普通の冷凍ではないんです(@_@;)!
微弱な磁場で食材の水分子を振動させながら冷凍することで
細胞膜や組織を壊さずに冷凍保存できる技術です。
ということは、鮮度が落ちないわけです。
この海士町と言えば、島が誇るブランド‘いわがき春香’や‘白いか’が有名ですが
この技術が導入されるまでは、海士町から鳥取県の境港まで船で運ばれていたわけですが
着いたころには一夜明け、鮮度も落ちてしまっていたそうです。
それが今では、夜通し漁がされた翌朝水揚げされた白いかは
そのままCAS凍結センターへ。そしておいしさ、鮮度を一気に封じ込まれます。
いわがき春香は、一番おいしい3月~5月に水揚げされ
殻についた海藻などを削り取り、紫外線滅菌海水で洗浄された上で
これもまた一気にCAS凍結にかけられます。
と・・いうこと・・・は・・・!?
海鮮がなにより大好きな私はここで、時期ではない時に大好きな牡蠣を食べる図が頭をよぎりました・・。
そうなんです!!時期じゃなくても新鮮な牡蠣や白いかが食べられちゃうんです!!
やった~!!!ばんざーい!!
と能天気に喜んでいる私に、阿部さんがやっぱり深い言葉を・・・。
「そもそもこの技術は、漁師さんを守るために導入した技術なんですよ」と。
そんな話も伺うべく、中に入らせていただきました(^-^)
食品の加工を行う場所です。消毒も念入りでした。
ここCAS凍結センターの案内をしてくださったのは、
ふるさと海士の、濱中香理さんです(^-^)
向かって左側が濱中さんです(^-^)
濱中さん、貴重なお話しをありがとうございました☆
私、違和感ありますか?(笑) 私ももちろん白衣に身をまとい、濱中さんとパチリ☆
ひとつひとつ手作業で、想いが込められている作業でした。
↓こちらがまさにCAS凍結されたばかりの白いかです。
実際にCASの導入によってどんな変化があったのか伺ってみると
「漁師さんが元気になったことですね。」と濱中さん。
そうなんです、それが先ほど阿部さんがおっしゃっていた「漁師さんを守るためのCAS」なんです。
今まで、夜を徹して一生懸命獲ったものが
離島であることが原因で、市場に着くころには鮮度が落ち、売れない、喜んでももらえない・・。
その時の漁師さんの気持ちを考えると胸が痛みました。
食べる人に‘美味しい’と言ってほしくて獲っているのに
それが伝えられない、届けられないのはどれだけもどかしかったことでしょう・・・。
それが今では、ここ海士町で、新鮮なまま一気に冷凍!
そして自分の想いも一緒に全国に発送されるわけです。
流通って、本当に深いなあ。。。と色々考えさせられました。
みんなが幸せになる、そんな素敵な技術でした(^-^)!
心温まったところで、なんと!
新鮮な白いかをいただいちゃいました~!(^^)!
これって、イカですか!?というほど、甘くてやわらかくて美味しかったです(>_<)!!
もちろんお醤油でもいただき、そしてなんと、オリーブオイルにお塩でも!!
この食べ方は初めてでしたが、一気にイタリアンです☆
お醤油とはまた違った美味しさで、新しい発見がありました!(^^)!
この海士町の素晴らしい海の幸。みなさんもぜひ一度ご賞味くださいね!!
‘ただのおいしい海鮮’ではありませんよ!
たくさんの方の想いが足された、特別な逸品です。
届いた時の、食べた時の幸せを、ぜひ感じてみてくださいね☆
商品に関わる方のすべての想いが、きっと伝わると思います☆
CASの技術が使われた商品は、巡の環でも購入することができます(^-^)
現在、お歳暮セットが販売中ですよ!
インターネットで 『海士webデパート』で検索いただくか、
08514-2-1966 株式会社 巡の環 までお問い合わせください(^-^)
海士町は、あたたかい人・豊かな自然の恵み。 魅力いっぱいの島です♪
みなさんもぜひ、海士町に行ってみてくださいね(^-^)☆
○●○●○ 隠岐の島町観光協会 ○●○●○
今回私きこと、ゆうちゃんは隠岐の島諸島の隠岐の島町にお邪魔しました~!
そして、私達がお話を伺ったのは隠岐の島町観光協会の八原 玲美さんです(^-^)
今回お話を伺った八原さんは、隠岐の島町出身で隠岐の島が大好きで、
島の魅力を皆さんに知って頂きたいという想いの持ち主でした(^^♪
まだお若いのに、とってもしっかりされていて、
私たちも隠岐の島町の魅力をたくさん教えてもらっちゃいました(●^o^●)
八原さんありがとうございました♪
まず!!隠岐といえば、なんといっても
今年9月に世界ジオパーク認定がされたばかりですよね\(^o^)/パチパチパチ
ジオパークとは、ユネスコが支援する国際的なプログラムで、
科学的にみて重要な、あるいは美しい地質遺産を有する自然公園を指し、「大地の公園」とも呼ばれています!
ジオパークのうち、世界ジオパークネットワークによる審査を経て、
同ネットワークへの加盟が認められたものが世界ジオパークです!
隠岐は2009年に日本ジオパークネットワークに加盟し、
日本国内で6番目の世界ジオパークネットワークメンバーを
目指して活動をしていたのですが、今年9月に加盟が決定しました(@^^)/~~~
島根県にとっても、嬉しいニュースですよね~(*^_^*)♪
そんな世界にも認められる隠岐諸島の隠岐の島町観光協会では、
観光で来られる皆さんのお手伝いをしています(@^^)/~~~
主に窓口や電話での観光案内をしていますが、夜間に無料で開催されている隠岐民謡の振興、
団体の予約があれば、モーモードームで行われる観光牛突き事業、
ローソク島に夕日が灯る時間に合わせて出航するローソク遊覧船事業、
また、隠岐特産センターでは、地元で作られたお菓子やお酒、小物などのお土産品販売、
その他、隠岐の観光地の振興や伝統文化の保存の為の事業などたくさんの事業をされています(^^♪
もちろん世界ジオパークのビジターセンターにもなっていますし、
ポートプラザ2階にある隠岐自然館では、隠岐の自然の成り立ちや動植物の紹介もしているんです☆
その中でも八原さんのお勧めスポットを紹介して頂きましたよ(^O^)/
それが、トカゲ岩、壇境の滝、玉若酢命神社の3つです(●^o^●)
トカゲ岩
布施地区の山の中にあり、トカゲが山を登っているような岩なんです!
海には、浸食によって奇岩が多いんですが、こういった山の中にある奇岩は珍しいんです☆
しかも!!この岩は地表では南極とキリマンジャロと隠岐にしかない岩なんですよ(@^^)/~~~
つまり、隠岐世界ジオパークの地質の宝物なんです\(^o^)/
壇境の滝
これは、壇境神社の左右から流れる約40mの2本の滝です!
左を「雌滝」、右を「雄滝」と言い、滝を裏からも見ることもできるんですよ(@_@;)
ここの水は、「長寿の水」として重宝され、日本の名水百選に選ばれる程なんです(*^_^*)
今回は八原さんにこちらを案内して頂きましたよ☆
それがここ玉若酢命神社です(^-^)
立派な鳥居ですよね~(@^^)/~~~近くで見るとかなりの高さがあって、迫力満点でした!
そして、中に進んでいくと随神門が見えてきましたよ(^^♪
なんと!!
この随神門が、国指定重要文化財なんです(@_@;)
随神門が国指定重要文化財なんて、珍しいですよね☆
そして、その随神門をくぐると・・・
なんだこれ~(@_@;)!!見たこともないような大杉が!!
この杉はただの杉ではなく、むかし数百年も生きながらいたと伝えられる八百比丘屁が隠岐に渡り、
この神社に参拝した記念に植えた八百杉という杉なんです(^-^)
この八百杉、樹齢2000年を超えるとも言われていて、
高さが30m、根本の幹の太さは20mもあり、国の天然記念物なんですよ(^^♪
杉が大きすぎて、八原さんとゆうちゃんと一緒には写りきらない程です(@_@;)
実はこの杉には逸話があって、根本に住んでいた大蛇が寝ているまま中に閉じ込められて、
今でも幹に耳をあてると大蛇のいびきが聞こえると言い伝えられているんですよ~(@^^)/~~~
裏側に周ると、その大蛇が出入りしたと言われる穴がありましたよ☆
本当に大蛇が眠っていそうな神秘的な大杉でした(●^o^●)
そして、こちらが御拝殿です(^O^)/
玉若酢命神社は、玉若酢命を主祭神として、大国主命、須佐之男命、稲田姫命、事代主命、
須世理姫を祀っている神社で、毎年6月5日には御霊会風流というお祭りもここで行われるんです☆
御霊会風流では、馬が神様となって先程の随神門から神社の中を駆け抜けるんですよ(@^^)/~~~
神社に馬がいるなんて、とっても新鮮ですよね~(●^o^●)
そして、こちらが御本殿なんですが、
この御本殿も国指定重要文化財に指定されているんです!!
こちらの本殿は、隠岐造りといって隠岐独特の神社に見られるつくりなんです(^^♪
屋根も最頂部の棟から地上に向かって二つの傾斜面が本を伏せたような形の屋根で切妻造りと言われ、
かやぶき屋根なのもかなり珍しいんですよ(^-^)
確かにこういった木の彫刻が施されているものはあまり見かけないですよね~!
御拝殿と御本殿の横には池があり、そこには祠もありましたよ♪
随神門と本殿で二つも国指定重要文化財がある上に、
参道には国の天然記念物の八百杉があるなんて、かなりすごい神社ですよね~!
是非、次回は御霊会風流が行われる6月5日に合わせて訪れたいです(^-^)☆
八原さんにお話を伺っていると、玉若酢命神社のすぐ隣に、
他にも重要文化財があるということなので案内して頂きました(^^♪
こちらが案内して頂いた、社家 億岐家住宅です(^-^)
こちらは今も億岐家の方の住居なんですが、この億岐家は代々玉若酢命神社の宮司をされていて、
玉若酢命の末裔であると言われているんです(*^_^*)
こちらの建物は200年以上も前に建てられたもので、建物だけでなく、宅地も重要文化財なんですよ☆
平成4年に重要文化財に指定されたのですが、
それまでは、普通のお家だったものが重要文化財になるなんて驚きですよね(@^^)/~~~
庭先には竹がたくさん生えていて、重要文化財だけあって風格があるな~と思っていると、
佛面竹という看板がありました!
よく見てみると、普通の竹と何か違う!!
そうなんです!!この竹は普通の竹と違って、
根本から1m位までの節目が真っすぐではなく、ボコボコになっているんです(@_@;)
これは、孟宗竹の突然変異からなったもので、隠岐の島ではここにしか生えてないものなんですよ☆
独特の生態系というのは、こういった植物も含めてということなんでしょうね~!
そして、億岐家の奥に進んでいくと、宝物殿がありましたよ(●^o^●)
ここには、たくさんの貴重な品々が展示してあって、今回私達もご厚意で見学させてもらいました♪
これは、駅鈴です(@^^)/~~~
これは、1300年も前の奈良時代頃のもので、役人が公用で中央に
行く時に携帯し、身分証明の道具として使ったものです!
こちらも重要文化財なんですよ(^-^)☆
日本で現存する駅鈴はこの二つだけなんです(@_@;)
こんな昔のものが綺麗な形で残っているなんてすごいですよね~!
こちらは、その駅鈴を運ぶ時に入れたと言われている箱です(@^^)/~~~
立派な箱ですよね(●^o^●)
駅鈴の大きさに対してこの箱だなんて、駅鈴がよっぽど貴重なものだということがわかりますね~(*^_^*)
そして、これは隠伎倉印という銅印です(^-^)
またしても、これが重要文化財がなんです(@_@;)
その他にも、小泉八雲の遺品や、八雲にまつわる品々(●^o^●)
実際に昔使われていた馬具など、普段見ることが出来ないものがありましたよ☆
やはり、玉若酢命神社で行われる御霊会風流もあってか、馬との縁も強いんですね~(*^_^*)
今回だけで、いくつもの国指定重要文化財や国の天然記念物を見学することが出来て、
私もゆうちゃんもとっても大満足な一日でした(^-^)☆
最後に八百杉と3人でパシャリ(^^♪
私達が小人に見えちゃいますね(@^^)/~~~(笑)
隠岐の島町観光協会の皆さんありがとうございました(●^o^●)
今回は隠岐特集でお送りしました(●^o^●)
綺麗な景色と美味しい食を楽しみに
皆さんも足を運んでみてくださいね(@^^)/~~~
さて、来週は私たちは津和野町に
お邪魔してきますよ~(^-^)☆
最後まで読んでくれてThank you!!
それでは来週の「しまねGO!LAND!!」もお楽しみに~♪
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