大坂愛ダイアリー

オイル、観劇してきました!

報告が遅くなりましたが…演劇「オイル」観てきました!
(6月11日土・12日日に雲南市木次町のチェリヴァホールで公演)
4月まで「ちぇけら♪」を担当してくれていた真咲 郁ちゃん、エフエム探偵局でもおなじみの松島 彩ちゃんが出ているとなれば、応援しに行きたいではないですか♪
演劇やミュージカルは大好きなので、私も久々にその世界にどっぷり浸ってまいりました。

リスナーさんより「どうでしたか?」とメッセージがきていたので、真面目に書きます!

私は11日(土)の公演をみにいきましたが、大勢のお客さんがいらっしゃいましたよ~♪

野田秀樹さんの作品ということもあり、内容はとても濃いものでした。
この物語は、神話の『出雲の国』ではなく、1945年夏の終戦前後の島根県を舞台にしています。
原爆が投下された日本は降伏し、混乱の島根の地にアメリカ占領軍がやってきて、征服する者たちと征服される者たちが生まれる。
そんなちょっとシリアスな内容でありながら、時空や時間が複雑に交差し、ドタバタなストーリーで構成されていました。古事記にでてくる出雲と大和の争いから、日米戦争、特攻、原爆、9.11事件、そしてオイル。

「復讐は愚かなことなのか?」

強烈なメッセージがストーリーにはありました。

私はとっても単純な頭をしているため(笑)時空を旅するようなストーリーはついていけないことが多いのですが、
(実は今回もストーリーを見失いそうになるのが怖く必死にくらいついていましたが)
オイルはとても強いメッセージが込められていたため、そこだけは理解しました。
そして、考えさせられました。

先日、アメリカのオバマ大統領が来日し、広島を訪れたこと。
大きな節目だと思いました。しかし、はじまりにすぎない。ということも感じました。
私の知らなかった被爆者の方の思いも知りました。
笑顔でオバマ大統領と握手を交わすその方の姿は感動的でしたが、その笑顔が作られるまでにどんな葛藤があったことでしょう。

オイルは、復讐の念にかられた富士という女の子が主人公でした。
この恨みにも時効があるの?
 人はいつか忘れてしまうの?
 原爆を落とされた日のことを。
 その翌日歩いたその町を?」

「一ヶ月しか経っていないのよ。あれから。どうしてガムを噛めるの。コーラを飲めるの。ハンバーガーを食べられるの?

これは、戦後1ヶ月経ってからの富士のセリフです。

ハッとしました。
今は当たり前の全部。
被爆者の方はどう捉えているのか。
今それを普通に受け入れている私は、戦争や原爆を過去の事と捉えているのか?
心を痛めたりしても、やっていることは残酷なのか?

その瞬間におこった感情って、どうなっているんでしょうか?
亡くなった人たちのその気持ちは?

考えてもきっとこれだ!という答えは出てこないと思いますが、劇の中で訴えている感情は確実にあるものだろうと思います。
今を生きるには、手を取り合って受け入れていかなくてはいけないものもある。むしろ、すんなり受け入れているんだけど、過去に起こったことは、現在進行形で残っているものもあり、変えられるものでもない。
それを知っているか、知っていないかで大きく違うこともあるかもしれません。
観に行った方が他にどんな感想を持ったのかちょっと興味があります。

さて、主演を務めた彩ちゃん!
ものすごいエネルギーを感じましたよ♪
全身を使って、会場いっぱいに声を響かせ、富士を演じていました。
一生懸命、富士になっていました。彼女は何を感じながら、富士を演じていたのでしょう。
体験していないものを体験したかのように演じる。特に、ノンフィクションの部分は、実際に体験した人の気持ちも色々と考えるのだと思いますが、彼女の演技はとても、切なくなるものでした。
復讐にかられた少女の気持ちは、強く伝わってきて、悲しい気持ちになりました。

そして、真咲 郁ちゃん!
彼女の舞台での姿は初めて見ました♪
とっても楽しみにしていたので、(話ばかりきいていたので)今回叶って嬉しかった!
郁ちゃんは、富士のお母さん役だったのですが、彼女が抜擢された理由はすぐにわかりましたね。
富士は割と威勢のいい役だと思ってますが、主人公以上に威勢が良かった。
「あんた~!」なんて、強い口調で叫んでいましたけど(笑)
あの役は、ただ威勢がよく、強そうではダメなんですよきっと。
包容力も必要だと思いました。郁ちゃんはその見えない部分もしっかり演じきっていた気がします。
そして、割とコミカルで、ほっとさせてくれる存在でもありましたね。

簡単な感想ですみません。
とても内容は難しい、というか、答えを見つけるのが難しい、が正しいかも。
でも、復讐にかられた少女がいた。(というフィクションのようなノンフィクションのような)ということは、何か誰もが考えるための存在だった気がします。
野田ワールド、深い深い、内容でした。

最後に、みんなで写真です♪
初日を見に行きましたが、ゲネプロから本番まで本当にお疲れ様でした!
彩ちゃんは精根尽きて休憩していたようです。
それは、あの舞台みればよく分かりました。

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スタッフと淡路君と行きました~♪
オイル、またどこかで出会えるかな?