しまね GO!LAND!!

提供/神々の国しまね実行委員会(島根県観光振興課)

3月2日の「まちあるき」~鳥取県立むきばんだ史跡公園&出雲神楽~

 

今週のしまねGO!LAND!!いかがでしたか?

今週番組でご紹介したのは、

鳥取県立むきばんだ史跡公園  出雲神楽 でした。

 

 

~・~・~ 鳥取県立むきばんだ史跡公園 ~・~・~

真咲 郁 & こっちは
しまねGO!LAND!!はじまって以来、初の鳥取県へ行ってきました~。

今回私たちが行ってきたのは鳥取県西伯郡にある『鳥取県立むきばんだ史跡公園』
この公園がある妻木晩田遺跡は日本海を望む丘の上にある国内最大級の弥生集落跡と言われていて、
その広さはなんとッ東京ドーム33個分もあるんだそうです。
そんな巨大な遺跡に私たちが迫ってきましたよー!!

 

まずは弥生時代とはどんな時代だったのか?
それがわかり易く展示してあるガイダンス施設「弥生の館むきばんだ」へ

 

とーってもキレイで広々とした施設♪
中に入ると遺跡の様子や、当時の集落の様子などが模型やパネルで展示されていました。

施設内を案内してくださったのは
鳥取県立むきばんだ史跡公園  文化財主事  塚田 浩さんです。

さて今回初の鳥取県でなぜこの場所を選んだのか?
その謎はこの写真の後ろのパネルに隠されています・・・・・・


そう国引き神話です!
八束水臣津野命が海のかなたから余った土地を見つけ、
太い綱で引き寄せ、出雲の国に繋いだというお話です。
西に引いた綱は稲佐の浜に、国を繋ぎ止められた杭は三瓶山に。
そして東に引いた綱は弓ヶ浜半島に、その杭は火神岳(現在の大山)であるとされています。

妻木晩田遺跡があるのは大山町・・・・・・
出雲とこの妻木晩田遺跡があるこの場所は国引き神話ととーっても縁が深い場所なんです。
出雲との繋がりに注目して回ってみるのもおもしろいと思いますよ~☆

 

施設内はおおまかにいくつかのゾーンに分けて展示がしてありました。
まずは「国邑(こくゆう)ゾーン」
ここでは遺跡の全体像が紹介されています。

 

遺跡周辺の地形や縄文時代から古代の
主な遺跡の分布がわかる遺跡周辺の環境模型

 

 

 

 

ムラのはじまりから終わりまでの
移り変わりを解説したパネル

 

 

 

続いて「暮らしゾーン」
ここでは弥生人の暮らしが紹介されてます。

 

 

竪穴住居が復元されていました。
骨組みだけだから中の様子がよくわかりますね。

 

 

 

 

 

 

 

中では鉄を加工する人の模型が。
この時代からすでに日々の暮らしに鉄が
取り入れられていたようです。

 

 

そして弥生時代の人が食べていたであろう食材がズラリッ!!

   

   

自然の恵みの中で生活していたのがよくわかります。
展示内容は季節で変わるそうですよ☆

こちらは弥生時代の人々が住居を建てている模型。

とーっても小さいミニチュア模型ですが、細部まで詳細に作られてます。
一生懸命作っている姿がすっごくカワイイ~♪

そしてこのゾーンは魅力的な展示がいっぱい!!

   

弥生時代の人々が使っていていたと思われる木製の道具や器の復元品など
実際に触れてもいい展示がたくさんあるんです。
(※壊さないようねやさしくさわって下さいね)

 

そして体験できる展示も!

 

 

古代の人の衣装や装飾品を着けられるコーナー
古代人になりきって記念写が撮れるよ☆

 

 

 

 

 

 

バラバラになった土器を組み立てて完成させる
土器パズル☆

 

 

などなど、古代の人々の生活に触れられるゾーンになってました。


そして「交流ゾーン」
ここでは他遺跡や地域との交流が解説されてます。

 

ムラのリーダーの住まいの模型

 

 

 

 

 

「交流」をキーワードに発掘された
資料やレプリカが展示されています。

 

 

そして遺跡の概要をビデオで解説してくれる「むきばんだシアター」

・・・などなど、見どころ満載な施設でした~!!

施設内にもたくさんの体験展示がありましたが、
その他にもたくさんの古代体験にチャレンジできる☆
・・・ということで『火おこし体験』にチャレンジしてきましたー。

使うのは“まいぎり”という道具。
上の紐の部分をくるくると中心の棒に巻きつけ、
持ち手の部分を上下させると中心の棒が回転するという仕組み。
下の木と擦れ合うと摩擦で火がおきます!

ひたすら上下させること数分・・・・

焦げたにおいがしてきて、けっ、けむりがッ・・・!?!?
火のもととなる茶色っぽい粉が出てきたらもうゴール間近。

麻をほぐして丸めたもので火の粉をくるんで、竹筒でしっかり空気を送り込んで行くと⇒⇒

はいっ、火の出来上がり~♪
教えてもらいながらできるから、初心者の人でも気軽に体験できますよ。
火おこし体験以外にも、勾玉づくり、石包丁づくり、土笛づくり、鏡づくり
などなどたくさんの古代体験にチャレンジできるそうでよ。

 

古代の人々の暮らしがわかったところで、いざ妻木晩田遺跡へ!!
 

ここからは塚田さんがイチオシのガイドさん 入倉 信章さんにご案内してもらいました。

 

まずは洞ノ原地区

弥生時代の人々の住まい、竪穴住居が復元されていました。
家のまわりに土がかけられているのは土屋根といって、この方が冬暖かく、夏涼しいそうです。
より快適に過ごすために色々な工夫がされてたんですね~。

中に入るとたくさんの木で覆われ、どこか常夏のような造りにww

ここでみんなで生活したら、家族の絆が高まりそうですね。

こちらは高床倉庫の復元

このような住居や倉庫の遺跡がこの辺り一帯ではたくさん発見されているそうです。

あッ、ありました! 四隅突出型墳丘墓!!

しかも、こんなにたくさん!?

   

でも真咲が見た西谷墳墓群のお墓はすごーっく大きかったのに、なぜこのお墓は小さいのでしょう?
この洞ノ原墳墓群は古い時代のもので、
時代を経て徐々に大きくなったのではないかと言われているそうです。

洞ノ原地区の見どころはたくさんありますが、こちらも見逃せませんよ。

ここからは鳥取県の国引き神話の舞台になっている弓ヶ浜が一望できるんです☆
天気がいい日には島根半島も見えるそうですよ。
絶景を見ながら古代のロマンに想いを馳せるのもいいですねー。

 

お次は妻木山地区
歩いて行くと古代とはかけ離れた近代的な“遺構展示館”という建物発見。

中には囲まれるように、ところどころ穴のあいた場所が?

これは竪穴住居跡。
ここでは発掘当時の状態のまま保存されていて、間近に見ることができるんですよ。

 

ちょっと歩くと目の前に現れたのは、甦った弥生のムラ

まるで映画のセットのようなこの場所!
住居や高床倉庫など2世紀後半のムラの姿が復元されていました。

弥生時代の人々の生活を思いながら散策を楽しめます♪
夏には竪穴住居に実際に泊まってみる体験なども企画されてるそうでよ。

 

鳥取県立むきばんだ史跡公園をめぐってきましたが、
弥生時代の人々の暮らしに触れられるとっても楽しい施設でした。
でも今回ご紹介したのはまだほんの一部。妻木晩田遺跡はもっともっと広いんですよ。
こちらでは古代体験ができるイベントなど盛りだくさん☆
ゴールデンウィークにもイベントが開催されるそうなのでぜひチェックしてみてください。

また公園の近くにはショッピングを楽しめる「白鳳の里 どんぐり館」や
自然の中で心も体も癒される「淀江ゆめ温泉」など
まだまだ楽しめる施設がイッパイありますので、
みなさんもぜひ鳥取県立むきばんだ史跡公園へ遊びに行ってみてくださいね♪

 

 

 

●○○● 出雲神楽 ●○○●

のん仔とエミゾーで出雲神楽について聞いてきましたよ!
そこで、出雲神楽を見たり感じたりできる施設を2つご紹介します。

 

-古代鉄歌謡館-

 まずは海潮温泉のすぐ近くにある古代鉄歌謡館をご紹介!!

この建物、何かをイメージして造られたのですがわかりますか?

入口の上の部分が頭で、緑色の三角屋根が胴体で・・・
とヤマタノオロチをイメージして作られたものだそうですよ。

ではオロチの頭の部分からさっそく中に入ってみましょー♪

まず目に入るのはらせん階段の真ん中にある大蛇、ヤマタノオロチ!

 

そして、下には今からオロチを退治するところでしょうか?
りりしい顔のスサノオノミコトもいます!!
実はこのらせん階段もとぐろを巻いたヤマタノオロチを表しているそうです。

オロチの迫力にエミゾーも見とれていました。

らせん階段をのぼっていくと2匹目のオロチに遭遇!

刀をくわえてて、顔も本当に大迫力ですね!

おや!?オロチの後ろにたくさんのお面が!!

このお面は実際に神楽を舞う時に使っていたもの
大きさや表情など種類がたくさんありますね。
中にはあごの部分が動くようになっているものもあります。

そして、真ん中の大きなお面!!

このお面は日本で1番目か2番目くらいに大きいお面と言われています。
このお面を顔につけたら相当重いんだろうな~!!
このお面をつけるための装置もあるそうです。
やっぱりお面が大きいとつけるのも一苦労なんですね。

そして、手前のガラスケースの中にはなにやら古そうなお面が・・・・・・

これは昔、須我神社に奉納されたお面です。1番古いものは約300年前のものも!!
とても貴重なお面がたくさんあるんですね。

これは西ジャワ(インドネシア)のお面です。

スサノオノミコトとヤマタノオロチの西ジャワVer.だそうですよ!
国によってイメージが全然違うんですね!!

 

そしてこれはスリランカのお面ですが、形が変わっていると思いませんか?

実はスリランカのお面にはヘビ(コブラ)がたくさんついているんです!
スリランカではヘビを産業の神様として敬っているので
いい神様、悪い神様どちらにもヘビがついています。

 

  

他にも資料や舟形神事で使われる船が展示してありました。

中国のお祭りで使われる竜の展示も!!

キラキラしてて見ただけで中国だっていうのが分かる気がしますww

ビデオテークもあるのでここで神楽の映像を見ることもできますよ!

 

案内して下さったのは古代鉄歌謡館館長の高橋勲さんでした。
ありがとうございました!!

 

そして今回、70社中もある出雲神楽の中から海潮山王寺神楽について
海潮山王寺神楽代表の恩田正憲さんに教えて頂きました。

海潮山王寺神楽は毎年5月に出雲大社で奉納神楽をしたり、
8月は大東町の七夕祭りで神楽を披露したりされてるそうです。

ちなみにこのオロチとスサノオの絵は恩田さんがモデルなんだとか!!
モデルになるくらい迫力のある舞いをされるんでしょうね♪♪

その他ホールやギャラリーもあり、見どころいっぱい!
古代鉄歌謡館に行って出雲神楽を肌で感じてみてください。

 

古代鉄歌謡館
雲南市大東町中湯石84 TEL : 0854-43-6568
時間 : 9:00~22:00(受付は16:30まで) 休館日 : 火曜日

 

 

-神楽の宿-

次に紹介するのはこちら!!

立派な茅葺屋根の昔のお家みたいなところですね。

入り口には力強く 神楽の宿 と書いてありました。
中に入ってみましょー!こんにちはー!!

ここを案内してくださるのは館長の安達茂さんです。

広ーい客間?中は普通のお家の中みたい・・・
ここで神楽が見られる?と不思議に思っていたのですが

大東町ではお正月のとんど焼きのときに
普通の民家のお座敷で神楽を舞う風習があったそうです。

実際のとんど焼きの風景です。

 

とんど焼きのときには床の間をこのように飾って歳徳神を招き
家内安全、五穀豊穣を願って神楽を舞うのだとか。 

普通のステージで見る神楽と違って近くで見ることができるので
舞い手の息づかいや迫力を感じることができるそうです!

 

奥の部屋には衣装など実際に使われていたものが展示してありました。
この神楽の宿で神楽を身近に感じるのもいいかもしれませんね。

安達さんありがとうございました!!

 

神楽の宿
雲南市大東町須賀375-1 TEL : 0854-43-3932
時間 : 9:00~17:00 休館日 : 月曜日

 


 

今週は初の鳥取県でしたが、『初』というのはいいですよね。
初体験は新しい世界を生み出し、人の心を豊かにしてくれます。
みなさんも新しい場所にでかけてみてはいかがですか?
それでは来週のしまねGO!LAND!!もお楽しみに~☆

 

♪ 今週のソングリスト ♪

ランナーズ愛 / RAKE
Try Again / GILLE
ガンズ・フォー・ハンズ / トゥエンティ・ワン・パイロッツ
ダイヤモンド / MAY’S
ありがとう / FUNKY MONKEY BABYS

 

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