衣笠さんは 永遠にヒーロー。
ダイアリー | 2018年4月27日
❛赤ヘル軍団 セ初優勝❜の年、小学校2年生でした。
大山の麓の港町で、ほぼ巨人戦しかTV観戦機会なし。
ラジオ中継がある時は、21時過ぎまで熱中したものです。
『そげな弱いチームに熱を上げて何す~だぁ』と冷笑されたなぁ…
けどね、衣笠さんのフルスイングがド迫力だったんですよね!!
ヘタクソなりに、マネして毎日素振りもした。
衣笠さんって、ピンチを迎えた守備時、マウンドにゆ~っくり近づいて
ピッチャーに こやかに話しかけて、集中が戻ったら颯爽とジョグして
三塁線の守備位置へ戻る。。。。
また打席では、踏み込んでよけられずデッドボールを食らっても、
絶対に相手投手を責めなかった…一塁へ歩きながら紳士的に
手をかざしながら、気にしないでくれよ…と口元が動いていた。
その姿にチームの勝敗以上に「フェアプレー」の何たるかを教わりました。
引退後の解説者・衣笠さんの語り口はさらに思慮深いもので、
僕の記憶する限り、どんなベテランや、新人選手に対しても
「〇〇君」と呼び捨てにすることはなかったと思います。
そんな衣笠さんも最初から”人物”だったわけではないんですよね…
うわついていた若い時に、良い人に出会って根っこを作ってもらった。
それからです、野球の本質が見えてきたのは。
43年前に、あなたのプレーをTVで見て以来、ずーっと尊敬していました。
突然の別れに際して、やっと 心の整理がつきました。
鉄人・衣笠ファンでいられたことを生涯誇りに思います。