番組審議会

令和2年4月度 第330回 放送番組審議会報告

エフエム山陰では放送をお聴きの皆様により良い番組をお届けすることを目的に『放送番組審議会』を設置し定期的に会合を開いております。当審議会では毎月一つの番組を指定し、番組の向上を目的にした意見交換を行っています。

4月度『第330回 放送番組審議会』は、新型コロナウイルス感染拡大防止の為、レポートによる審議としました。今回は、3月8日(日曜日)午前9時00分から9時55分まで放送した『BSSラジオ・エフエム山陰2局共同制作番組「命と暮らしを守るパートナー~いざというときのラジオ」』の番組合評でした。

審議委員5名の方々の、主な意見は次の通りです。

  • 過去の災害の被災地放送局の体験者から災害時の状況を聞き、改めて地域の皆さんの防災意識を喚起することができ、自治体インタビューでの取り組みの紹介や災害時の注意点なども啓発になったと思う。リスナーが今何をするべきなのか、どのような準備をしておけばよいのかなど、もう少し具体的な行動につながる情報を発信できれば、なお良かったと思う。
  • 他のメディアとは違う役割を持つ必要があると思うが、同じラジオでも災害後時間の経過と共に役割が変わっていくようだ、ということは新たな発見だった。災害直後に求められるように、リスナーが欲しい情報を迅速に提供することができるラジオが、しばらく時間がたつと気持ちを支える、安心感を与えるという存在に変わっていくのはなるほどと思った。
  • 番組を通じてほとんど女性が出てこなかった。女性の視点から見た防災上の課題など女性の視点を盛り込むべきだった。
  • 今回、コロナのことで、メディアのあり方を考えている。コロナに関する情報を得るにはSNSが最も早く、最も強力な手段となる。しかしその反面「デマ」という大きなリスクもある。そう考えるとラジオは、SNSのような迅速さや、テレビのような派手さこそないが、必要な情報を過不足なくリスナーに伝えることができるメディア。「ゆっくり」「地味に」というラジオの特性こそ、災害時には短所ではなくむしろ長所になるのだということを改めて感じた。
  • 災害はいつ起きるのか分からない。そういう意味でラジオは定期的にこのような番組を放送すべきと考える。「いざという時のラジオ」をより多くの人に認知してもらう、これが最重要。今後のさらなる取り組みを期待している。

 などでした。
 エフエム山陰ではご意見を参考に、より一層放送番組の向上に努めてまいります。